研究室訪問前に必要な準備やマナー、聞くべきことまとめ



こんにちは、TSです。
進学する際、自分の大学院ではなく他大の院へ進学する場合や、一度大学を出て社会人になったものの、仕事をしているうちにやりたいことが出てきてもう一度研究したい!大学院へ進みたい!と思う方もいらっしゃるのではないでしょうか。
筆者は後者なのですが、大学院試は学部までの受験と違い、勉強はもちろんのこと研究室の教授との相性や入った後の進路、研究内容など、あらかじめ調べておくべきことが多くあります。
そこで、研究室訪問をあらかじめしておくことで入学後のミスマッチを防げ、より良い院生生活を送ることができます。
特に別大学の院を受ける方や、筆者のように一度社会人になってから院を受ける場合は必ず訪問しましょう。
今回は研究室訪問をするまでに必要な準備や手順と、聞くべき質問、訪問後のするべきことをまとめておいたのでご参考にしてください。
訪問前、準備
まずは院を受験することを決めたら研究室を訪問するためにスケジュールを立て、行動することが大事です。
可能ならば学部の時に御世話になった教授に相談
学士として卒業した研究室を受けるにしてもそうでなくても、一度学部生時代にお世話になった教授とコンタクトが可能なら相談をしましょう。
教授同士の繋がりもあり、現状の自分に合った研究室を紹介してくれることもあります。
事実、私が訪問した研究室も以前お世話になった教授から紹介してもらった場所でした。
研究室選び
私のように運よく研究室を紹介して貰えた場合は必要ないですが、0から自分で探す場合は研究室の何を基準に選ぶか、その軸を決める必要があります。
各研究室のページを見れば大抵の研究内容が分かるので、自分がやりたいことに近い事をやっている研究室を探しましょう。
また、理系だと特に学歴ロンダリングと言って、学部時代よりもレベルの高い大学に行こうという方も見られますが、はっきり言って学歴だけで院を決めてしまうと失敗につながることもあります。
※参考
院はどの大学を出たかではなく、どの教授の元で何を学んだか、何の実験をしたか。それが一番重要になります。
最近の企業では入りやすい院の動向などもチェックしてると言いますし、学部時代と院生で大学が違うとほぼほぼ面接で突っ込まれます。
具体的な研究室の選び方は以下の記事をご覧ください。
メールの書き方
受ける大学院を決めたら直接教授にメールを送りましょう。中には研究室のホームページに学生用アドレスがある場合もあるので、その時はそちらに送りましょう。
書く内容としてはざっくりと、
- 自己紹介(卒業した研究室や、いつ卒業したのかなど)
- 卒論のテーマ
- 現在やっている事
- 研究室を見学したい旨
- 何故その研究室に興味を持ったのか
- 空いている日程(此方から複数候補を挙げたほうが良い)
- 忙しい中対応してもらうことへの感謝・お詫び
の順で書きましょう。最低限のメールのマナーさえ守ればそれ以外は問題ありません。
メールマナーに関しては下記の記事をご覧ください。
返信が来ないときは
研究室によってはメールを送っても返信が来ないこともあります。
理由としては大きく分けて3つで
- 研究に忙しくて見る暇がない
- 外部から学生を取る気がない
- そもそもアドレスが違う
となります。
教授は忙しい方だと1日数百ものメールを受け取り、全部見る前に次のメールが来てしまい、読んでいる暇がない事も多々あります。その場合は1週間程空けてから再びメールを送ってみましょう。
ただし、2通目のメールでも何のレスポンスもない場合はそもそも取る気がない、興味がない場合もあるので、その場合は残念ですが諦めて別の研究室を探しましょう。
最後にアドレスが違う場合。これは中々気付かないのですがよくよく探してみると研究室のHPに学生向けのアドレスがあったりします。
こういう場合は宛先にその学生アドレスを入れ、CCに教授のアドレスを入れて再送することで大抵返事がもらえます。(筆者の場合がこれでしたw)
訪問時期
訪問時期ですが、大体4月の半ばから5月のGWまでがベストです。それ以前は学生の卒論、修論発表や入試、異動などで忙しい時期が多く、それ以降では試験の対応が間に合わないからです。
特に外部受験の場合は入試問題が内部生に有利な作りになっているので、最低でも3~4ヵ月は勉強時間を確保したいものです。
しておく事
研究室訪問までに別途しておくことは3つあります。
TOEIC
受験を決めた段階で極力早くTOEICは受けておきましょう。
大学によってはTOEICのスコアシートを提出することが義務付けられており、研究室訪問をした後に受けても間に合わないなんてこともあります。
3月くらいから毎月受けると良い感じにスコアが伸びていいスコアを出せるのではないでしょうか。
自分の卒論の確認
卒論では何を研究・発表したか聞かれることもあるので、不意に聞かれても対応できるよう、忘れている場合は復習もしておくことをお勧めします。
学部と院でコースを変える場合でも必須です。
教授の論文を読む
何故その研究室なのか、どのような研究に興味を持ったのかなど、高確率で聞かれます。
その時に教授の論文をあらかじめ読んでおくと、教授がどのようなことに興味を持っているのか、どんな点が面白いのかがあらかじめ纏まるのでやっておきましょう。
論文は以下のサイトで検索できます。
因みに筆者はFaceBookで教授の趣味を調べたりもしましたw

訪問当日
アポイントを取っていよいよ研究室訪問の日になったら次の点に気を付けましょう。
準備物
研究室訪問をするときに持っていくべき物をまとめました。特に上の二つは必須です。
- メモ帳
- ペン
- 名刺
- 手土産
- 卒論の原稿
- 作ったもの(あれば)
また、服装は私服で良いですが住んでいるところと大学のあるところの気候が違う場合、天気や気温はあらかじめ調べておきましょう。
話すこと
研究室に入ったら、自己紹介も兼ねて自分の方から話を切り出しましょう。
自己紹介
ここでの自己紹介はざっくりとで良く、自分の出身の研究室の事や何を学んできたかを素直に伝えましょう。
その研究室を選んだ理由
数ある研究室の中からどうしてその研究室を選んだのかも明確に言えるとgoodです。
単純に論文を読んで面白そうだったとか、HPを見て興味を持ったとか、そのレベルで十分です。
そこでしたいこと
その研究室で何を研究したいか、将来はどうしたいかも言えると、その研究室にマッチしているかどうかは教授の方からも教えてくれます。
本当に自分のやりたいことが出来るのか、入った後にミスマッチから退学してしまわないかなどもしっかり確認しましょう。
聞くこと
次に聞いておくべきことです。
主な学生の進路
主に学生がどんなところに就職しているかを聞いておくのも良い事です。
教授によっては企業とコネがあり、推薦で大手企業に行けるチャンスもあります。
自分の志望する企業であれば猶更、チャンスを掴むためにも情報を集めておきましょう。
研究室の雰囲気
研究室の雰囲気も聞いたり見たりして予め知っておきましょう。研究第一なのか、それとも割とフリーダムなのか、それは研究室によって全く異なるので自分に合うところを選びたいものですよね。
ゼミの内容
ゼミの内容も重要で、どんなことをいつどれくらいのペースでやっているのか知っておくことで入学後のスケジュールの管理や、自分がすべき課題も早いうちに見つけやすくなります。
貰うもの
貰うものに関して、過去問と願書は貰っておきましょう。
過去問はその大学ごとの傾向を知るために必須で、過去5年分ほどあれば十二分に対策ができます。
また、願書はネットで取り寄せることもできますが郵送費がかかります。せっかく大学まできたのですから、ついでにもらって帰りましょう。

訪問後
訪問後はその日のうちにお礼のメールをしましょう。
忙しい時間を自分の為に使ってくれたのだから人として当然のことですし、ここで人となりを見られることもあります。
また、その後も教授から重要な連絡が来ることがあります。定期的にメールが来てないかチェックしましょう。

まとめ
今回は一度大学を出た社会人の方が、再び大学院へ進むための最初にすべきことである研究室訪問に関する記事になりました。
出だしが肝心なので、自分に合った研究室を見つけるためにも早い段階から準備をして臨みましょう。
ディスカッション
コメント一覧
はじめまして。現在,進学に向けて研究室訪問を検討している学部4年生です。
進学にあたり将来研究したいことは決まっていますが,研究室を志望する理由が決まっておらず,訪問を躊躇しています。
正直なところ,訪問を予定している研究室の論文が頻繁に投稿されているのを拝見し,活気のある研究室で自分も活動したいと思ったことが志望理由ですが,このような単純な理由で訪問していいのか迷っています。
些細な質問で申し訳ありませんが,お返事を頂けますと助かります。
すみませんが,よろしくお願いいたします。