大学院で学歴ロンダリングを成功させるには?就職面でのメリットなど

ラク
ラク
今の大学、世間的に見て少しランク低いから就職大変そうだな
モナ
モナ
そういう時は学歴ロンダリングを狙ってみるニャ!
カズ
カズ
学歴ロンダリング??

こんにちは、TSです。

大学受験時に第一志望の大学に合格できず、リベンジの意を込めて院で学歴ロンダリングを狙う方もいらっしゃるのではないでしょうか。

ネットやSNS界隈では色々な情報が飛び交っていますが、どれも信憑性に欠けており「生の声」が聞こえてこない様に思えます。

筆者も学歴ロンダリングを自身でしたわけではありませんが(研究室は変えています)身近で他の大学の院に進んだ同期や他の大学から院で入ってきた先輩・後輩も大勢見てきました。

また、会社に入社してから採用担当者の近くで学部と院で大学が違う方をどのような目線で見ているのかも間近で見てきたので、学歴ロンダリングがどのようなものか、どのような扱いを受けるのかはある程度分かっているつもりです。

そこで、実際に学歴ロンダリングはどのようなものか、どうすれば成功するか、どんなメリットがあるかなどを赤裸々に語っていこうと思います。

学歴ロンダリングとは

学部時代よりランクの高い大学院に行くこと

学歴ロンダリングは院に進学する際に、自分が学部で通っていた大学から、それ以上のランクの大学院に進むことです。

具体的には北海道大学→東京大学院のような流れです。

ロンダリングとは浄化・洗浄の意味で、学歴を綺麗にすると言った意味合いで用いられます。

最終学歴をランクの高い大学にできるため、様々なメリットがあります。

難易度は難しい?

学部時代の大学より高いランクの大学院に進むと聞くと難しいの?と感じるかもしれません。

これは正直に言ってしまうと「研究室による」としか言いようがありません。

研究室によっては自大の学部生しか採用しないところもあれば、逆に院生の半分以上が外部からの研究室もあります。

しかし一つ言えることは行動すればしただけ成功に近づけるということです。

その研究室や専攻が毎年どれくらい外部から合格しているかは各大学院のサイトで公開していることが多いので一度は目を通しておきましょう。

批判されることもある?

中には学歴ロンダリングという言葉を皮肉を込めて使う方もいらっしゃいます。

彼らの主張としては「受験生の時に頑張らなかったのに良い学歴を手に入れてずるい」といったものが根底にあるように思えます。

これは大半が僻みが多く、中程度の大学に入り、自分より下のランクの大学に入った人を見下していたところ、その人が院でランクを上げてしまい学歴が逆転してしまったために否定しないと自分を保てない安っぽいプライドを持った人が大半です。

実際企業での扱いはどうなのでしょうか。

筆者は人事の方とよく話す機会があり、採用担当に関わったこともあるので実情を知っていますが、私が勤めていた会社の場合は、大学院でさらに上のランクに行った学生に関しては、「現状で満足をせず挑戦し続ける人」と思われることが多くプラスに働くことが多かったです。

ただし見る目が厳しい企業によっては学歴だけが欲しいがために院に行ったのかと疑われることもあるらしく、その点については後述します。

カズ
カズ
大学ブランドに拘るんじゃなくて研究室で何がしたいかが大事なんだね!

メリット・デメリット

院で上のランクの大学に進学する際のメリットとデメリットを紹介します。

メリット

まずはメリットからです。

欲しい学歴が手に入る

やっぱり学歴という存在はデカいです。

学歴フィルターという言葉もあり、未だに日本企業は新卒者を学歴で選ぶ傾向が多いです。

従って高い学歴を得ることが出来れば就職の幅も広がり、俗に言われる大手企業や有名企業、ホワイト企業に入れる確率が上がります。

やりたいことが出来る

学部時代に自分に合わない研究をしていた場合に、院で改めて専攻を変えて自分の好きな研究を出来るチャンスを得る事が出来ます。

筆者的には学歴が上がるよりもこっちの方が大きなメリットのように思え、特に自分がやりたいことを突き詰めて出来るのは学生の期間しかないので、そういった意味でも自分のやりたいことができる2~5年間を手に入れられるのはめちゃくちゃデカいと思います。

合わない院で無理をしても辞めてしまったり病んでしまったりする人もいるわけなので。

理転もできる

理転とは文系の方が理系に進むことです。

一般的に大学院へ進学するのは理系が多く、文系は学部で卒業してそのまま就職するのが大数です。

しかし文系の方でも大学の間に研究がしたい、技術職へ進みたいと思うようになる方は実際にいるわけで、そういった方が夢を実現するために理系院に進むのはよくある事です。

受験では数学がどうしても苦手で文系にしたけど生物学者の夢が諦められなかった、ロボットを作る仕事がしてみたかった。と言った思いがある方が挑戦できる最後のチャンスでもあります。

デメリット

院で別の大学に行く際にデメリットももちろんあります。

同期がいなくなる

学部生も4年生になると学部・コースが細分化され人間関係が狭くなるため同期の存在が非常にデカくなります。

何気なく相談でき、定期試験や院試の対策を一緒にしたり研究を行ってきたりした仲間を失うのは不安も大きく、新しい院では知っている人が誰もいないためそこから人間関係を作っていくのには非常に大きな労力が要ります。

新しくお世話になる研究室ではすでに人間関係が出来上がってしまっており、研究室に入った後に疎外感を感じる事もあるでしょう。

しかしそこで誰にも相談できずに院生生活を過ごしてしまっては有意義なはずの時間が非常に苦痛な時間に代わってしまいます。

そうならないためにも人間関係を重要視し、孤立しない様に特に最初の1ヵ月は気を付けましょう。

忙しい時間が更に削られる

大学院の受験日は大体大学4年の夏前です。

そのため卒論の時間が削られ、大学院の試験勉強に時間を回す必要が出てきます。

自大の院に進む場合は過去問が揃っていたり試験問題が期末試験そのまま出てくるため時間がそこまでかかりませんが、他大の場合は問題を知らない、過去問もないと言った状況から始まるので時間が厳しくなってきます。

早めに行動してゆとりを持てるようにしましょう。

引っ越し

大学が変わるということは住む場所も変わります。

引っ越しには時間だけでなくお金もかかり学生には大きな出費になるので、あらかじめいくらの出費があるかを計算してお金をためておく事を忘れてはいけません。

院で行く大学は地理も分からないためあらかじめ近くにどのような施設があるか、治安はどうか等のリサーチも抜け目なくしておきましょう。

カズ
カズ
メリットだけでなくデメリットも大きいからその辺もしっかり考えないと・・・!

学歴ロンダリングを成功させるには

外部受験が成功するかどうかはもはや頭の良さではなく情報戦です。

どのように情報を集めてどのタイミングでどう動くかが合否に直結するのでその戦略を紹介します。

研究室訪問は必ずする

外部受験に関して最も重要なのが研究室訪問です。

教授側からすれば採用する生徒は知っていたほうが安心しますし、生徒側からすればその研究室が自分に合っているのか、そもそも研究室が外部生を取っているかどうかの判断にもなります。

中には絶対に外部生はとらない!という教授もいらっしゃり、そういった話は研究室訪問の段階で聞けるので必ずその情報は集めておきましょう。

研究室訪問の手順は実際に筆者がしたときの流れをまとめた記事があるので参考にしてください。

筆者の場合は一度大学を出て社会人になってから、自分の大学に進学しつつも学部の時にお世話になったときとは別の研究室を受験すると言ったイレギュラーな形式をとっていますが、流れはほとんど同じです。

試験対策を立てれば確率はグンと上がる!

大学院の試験は大学入試と違い、問われる知識は狭く深くです。

そのため過去問を見ると一見難しそうに見えますが入試問題はほとんど過去問から出題されてます。

従って過去問を解いて対策を立てることに命を懸けましょう。

過去問は各大学院のサイトで配布されていたり、研究室でもらえるので早い段階で集めましょう。

学部3年生までに目標を立てよう

他大を受験する場合は学部3年の間までにどこを受けるか決めてしまいましょう。

研究室訪問はGW前くらいには済ませておくのがベストでそれに合わせて行動すると大学4年に進学してからでは間に合わなくなってしまいます。

TOEICは普段からやっておこう

どの大学でも最近では英語にTOEICのスコアを提出させるようになってきています。

学部や研究室にもよりますが、下位宮廷なら600点程、東大レベルでは800点弱は欲しいと言われいます。

TOEICはやればやるだけ上がる試験ですが、一朝一夕で上がるものではありません。

提出期限も決まっているので思い立った段階から受け続けて英語で差をつけられない様に気を付けましょう。

ラク
ラク
受験に失敗して不完全燃焼の場合最後のチャンスだからな・・・気を引き締めないと!

院卒では学歴よりもどこで何をやったか

最後に学歴ロンダリングの話を書いており水を差すような話をしてしまいますが、大学院ではどこの大学を出たかよりもどの研究室でどのような研究をしたかが重要視されてきます。

大学院を出ると単に総合職だけでなく、院で得た技術を活かす専門職に就くことが多くなるので、単に学歴だけを重要視した戦略を取ると思わぬところで失敗してしまう場合もあります。

例えばAIの仕事に携わりたいという目的があったとして、東大の工学部院卒と北海道大学の工学部院卒なら前者の方が有利だと思いますが、ただ大学のランクが上がるからと言って東大の農学部や教育学部へ進んでしまうと目標のAIの仕事に就くことからは当座買ってしまうかもしれません。

学歴を得ることも大事ですが、その先には就職があります。その選択が就職に活きるのかもしっかり視野に入れたうえで行動しましょう。

後の事を考えずに学歴だけを求めての進学は企業側にもバレます。

良いキャンパスライフを送るための研究室の選び方は以下の記事をご覧ください。

まとめ

今回は学歴ロンダリングのメリットや成功するためにどういった行動をすれば良いかをまとめました。

少しでも興味がある方は行動が早ければ早いほど成功する可能性も上がるので、迷うくらいならできることをしていきましょう。

進学

Posted by ts