事務職辞めたい人必見!実際に事務を辞めて感じたことと後悔しないために取った対策



こんにちは、TSです。
筆者は3年強の事務職経験があり、その間何度も辞めたい、けど未知へ飛び込むのは不安もあるし事務職は安定しているし続けたほうが良いのかなと、葛藤を繰り返してきました。
その3年間を振り替えって誰かの役に立てばと思い書き残しておこうと思います。
事務職は危ない?外的要因と内的要因
求職サイトや掲示板を見ていると、事務職・未経験と言ったキーワードが多く、根強い人気を誇っている事務職ですが、筆者は将来に不安を感じることがありました。
その理由を外的要因(社会的要因)と内的要因(個人的要因)に分けて列挙してみようと思います。
外的要因
まずは外的要因です。よくニュースや新聞、ネットでも見る話題ですが再度確認の意味も踏まえて書いていきます。
AIに取って代わる
今よく騒がれているのがAI(人工知能)ですよね。
人工知能自体は少し触れたことがあるのですが、少し前までは不自然な動きしかしなかったり、単純作業にしか当てられなかった感想でした。しかし最近では人が出来る事のほぼ9割が出来るようになっており、人よりも早く正確に仕事がこなせる様になっています。
特に正確さと早さが求められる事務仕事にはAIが最適であり、近々優先的に取って代わられる職種だと実感しています。
中には最終的な判断は人にゆだねられるという声もありますが、それすらもAIによる判断が行われる未来が来ても全くおかしくありません。
AI>人になったときに、自分に事務スキルしか残されていなければ淘汰されるのは目に見えているので恐怖でしかないですよね。
アウトソーシング
経理や総務と言った事務職は特殊な知識が求められる代わりに、その知識さえあれば誰でもこなすことができてしまいます。
要するに専門性がなく代替可能な戦力になってしまうというわけです。
筆者が以前内定をいただいた会社では会計システムを作っていたのですが、それと並行して経理のアウトソーシングも行っていたそうで、アウトソーシングで外注できてしまうということは誰にでも出来てしまう仕事となってしまうため、希少性を欠くので一層不安を掻き立てられました。
真っ先に切られる部署
コストカットを行う際、まずはどの部署から行うでしょうか。
製造部門は製品を作るための要でありまず減員はしませんし、営業部も物を売ってくれる大切な部署のためなかなか人を切りづらいです。
そうすると人件費削減で最初に目が向けられるのが直接の価値を産めない事務部門になります。
実際筆者が務めていた会社でも30年程前に経営が傾いた際切られたのは事務部門の人間だったそうです。(部長談)
内的要因
次に内的要因です。あくまで筆者が感じただけなので、中には「俺は違う!」という方もいらっしゃるかもしれません。鵜呑みにせずあくまで一個人の意見として見てください。
完ぺき主義になってしまう
事務は決められた時間内に決められたことを100%出し切る仕事であり、ミスは許されません。
与えられた仕事を100%こなすというのは非常に大切な事ですが、それに拘ると成長が止まってしまい次に進むことが出来なくなってしまいます。
大学では60点以上を取れば単位がでますし、資格でも60~70%正答できれば大抵は合格のはずです。
しかし事務に限ってはそれが通用しません。些細なミスでも指摘され、チクチクと嫌味を言われ、二度と間違いを起こさない様に何が原因でどうすべきかを書かされます。
そうしてミスを出さない様に注意して慎重になりすぎると成長の機会を失います。
例えばこのサイトもそうですし営業も製造もそうですが、いきなり最初のアウトプットで100%を求められる仕事はまずありません。(というか無理です)
6割でも8割でも良いので世に出して反応を見ながら試行錯誤し100点、120点、200点と質を高めていくのが本来の仕事のあり方だと思っています。
従っていきなり100点満点を求められる事務職ではアウトプットをする前に100%を準備しなくてはいけないとプレッシャーがかかり慎重になりすぎる癖がついてしまいます。
その癖がついたまま他の仕事に移ると失敗が怖くて何もできず結果が生み出せないと言った悪循環が生まれてしまいます。
無駄にプライドだけ高くなる
事務は管理部門に最も近く、出世コースと言われることもあります。
確かに人的にも金銭的にも会社全体の事を把握していないと勤まらない仕事であり、上に行く、会社を引っ張っていく人たちが集まっているイメージは強かったです。
しかし欠点も多々ありました。一つは製造の現場を知らない事、もう一つはお客さんを知らない事です。
製造現場では日々多くの作業員の方々が汗水たらしながら必死に物を作り、営業ではお客さんの要望に応えながらどうすれば満足してもらえるか、どうすれば物がもっと売れるかを日々試行錯誤しています。
それに対して事務や管理職では得られた数値を見てもっとこうするべきだ、ああするべきだとつらつら述べるだけであり、決して他の仕事より辛い仕事とは言えません。
事実、私の会社でも今年の夏の猛暑で倒れた方が現場にも営業にもいらっしゃいましたが、事務の方々だけは涼し気な顔をして過ごしていました。
それでいて自分たちも仕事をしている!努力もしているしきつい仕事だ!というのは何か違いますよね。
同じ業務に飽きてしまった
事務仕事は毎月同じようなことを繰り返し行うので飽きてしまいました。
同じ仕事で慣れると頭を使わなくて楽ですが、考えるといったプロセスをしなくなるため刺激がなくなります。
「あ、このままでは将来ぼけるわ。」と思い退職を決断しました。

事務職を離れるリスク
もちろん、事務職を離れる場合はそれなりのリスクもあります。
安定を捨てる事になる
事務職は月々のやることが決まっており、ノルマもほとんどないので給料が安定しています。
毎月ほどほどに頑張ってほどほどにお金を貰えると言った安定がなくなるのは少し怖い気がしますよね。
ただし先ほど言ったようにルーチンワークはいつAIにとって代わられるかわかりません。
いつAIに置き換わってもいいように、普段から余裕のある時にスキルを着けたり他の収入源を確保する努力は怠ってはいけません。
転職先の条件が良いとは限らない
希望していた仕事につけたは良いけど残業が多くて給料が下がるなんてこともザラにあります。
その仕事が本当にしたい仕事で費用対効果が下がっても問題ない!と断言できるなら良いですが転職してから後悔しても後の祭りです。
本当にその仕事がしたいのか、それともただ「今」が嫌で逃げ出したいだけなのか、それを間違えると悲惨な目にあいます。
筆者も実は退職交渉をしたのは2度目で1度目はただただ事務職がイヤだったから辞めようとしました。※その時の話です。
退職理由が逃げだけの場合大抵失敗して後悔します。そうならないためにも他に譲れない理由があるから転職すると言った強い動機を持ちましょう。

辞めてみてどうだったのか
筆者が辞めた後、どうだったか気になる方もいらっしゃるかなと思います。赤裸々に感じたこと、体験したことをご報告します。
最初は不安と迷いがあった
辞めるのを決めて間もない頃は未知への挑戦で自分がやって行けるのか、今までやってきたことは無駄になるのか・・・etcと不安もあり、またもともといた職場の人間関係がそれなりによく同期とも仲が良かったため辞めることに躊躇っていました。
辞める時にも引き止められ、普段からお世話になっていた事もあり非常に心苦しい思いをしました。
辞めてからは
辞めてからは前々からやりたかったweb関連の仕事をしていますが、今は辞めて良かったという感想しかありません。
もちろん失ったものも大きいですが、行動することで新しい世界に飛び込むことができ、前々から気になっていた技術を思いきり学びアウトプットし、常に驚きと喜びの繰り返しです。
好きなことや趣味を仕事にしてはいけないとよく聞きますがあれは嘘です。
「好きこそものの上手なれ」というように、好きな事・やりたいことでなければ続きませんしベストパフォーマンスも出せません。
条件的には給料も下がり、労働時間も増えましたがその時間が苦痛でない、それだけでも十二分に価値を感じています。
事務の経験は決して無駄にならなかった
辞めるときは今まで培ってきたスキルや経験が無駄になるのではないかと凄い不安でしたが、新しい事に挑戦し始めてからも過去の経験が無駄になる事はありませんでした。
まず社会人として学んだマナーや常識はどこに行っても活きますし、事務の経験も普段の生活で活用できますし、何より事務仕事を理解できているので別職種になったときに事務の仕事を理解することができます。
相手を理解できると円滑なやり取りができて業務がスムーズに進むのでメリットが非常に大きいと感じました。
後悔しないようにした事
筆者としては新卒で入った会社・職種を完全に変えるため非常にリスクも高く不安がありました。
なので知らない世界に飛び込んで後悔しないためにも次の事は常にしていました。
業界研究
これだけネットが発達した時代なので情報は嫌というほど転がっています。
他の人がどのような体験をしたのか、後悔したことは何か、行こうとしている業界は自分が思っているものとミスマッチがないか事前に勉強することはいくらでも可能でした。
会社以外の収益源を作る
会社以外でも収益源があれば万が一ブラック企業に当たってしまった場合に直ぐに逃げられます。
先ほど言ったように逃げの姿勢だけだと失敗すると言いましたが、あまりにも酷いブラック企業に残り精神を削られながら昔の方が良かったと後悔するよりはずっとずっとましです。
どういった状況でも収益が0にならない様に保険をかけておくことで安心感が生じ多少強気な行動に出ることができました。
やりたいことを列挙し実際にやってみる
私がやりたかったことはweb作成やプログラミングであり、それは仕事として触らなくても趣味からでも触る事が出来ました。
実際にやってみて面白いと思うことができ、趣味になり、続けていくことで人が集まり収益が発生してさらに知識を得たくなると言った良い循環ができていたと思います。
このように行動していくことで自然と気持ちやスキル、行動が変わっていき自分が事務職からエンジニアに代わっていく実感がわきました。

今後選ぶべきキャリア
散々事務職の悪口を書いてしまいましたが、ならどんな仕事なら今後は安心できるの?AIに負けないの?と言った疑問も生まれてくることでしょう。
筆者は在職中も退職してからも色んな仕事に手を出してみましたが、これなら食っていける!やりがいを感じられる!と思う仕事がいくつかあったので理由と共に紹介していきます。
人と関わる仕事
まず第一は人と関わる仕事です。
最近ではロボット等が普及し、店舗内を案内してくれるような店も出てきましたが、お客さんの感想としてはやはり相手も人間の方が嬉しくて、会話を通して満足したほうがものを買いやすいそうです(某携帯ショップの店員さん談)。
実際私もいくつかのサイトで物を売っていますが、文章が面白いから買った、人間味を感じたから買ったという声を頂いた事もあり、非常に嬉しい思いをしてきました。
人の気持ちはどんなに進んだAIでも理解することはできません。人を理解できるのは人だけです。したがって人と関わる仕事は今後なくなることは無いでしょう。
因みに「今でしょ!」で有名な某塾講師のあの方も対人スキルが非常に重要と考えていらっしゃって、落語を聞いたりお笑い番組を見ていかに相手に面白く伝えられるかを日々研究されているそうな。
クリエイティブな仕事
人にしかできない仕事と言えばクリエイティブな仕事も上げられます。
Webデザイナーや音楽家、Youtube等個々の人間性や思想が強く反映されるような仕事はAIには真似できませんし、新製品の開発や研究もある程度ルーチン化されていないものであれば十分に戦えます。
プログラマも、ただコードを書くコーダーは将来性が懸念されていますが、自分で動作から構築して組み立てていくような仕事は10年後も需要がなくなることは無いでしょう。
いきなり未経験でクリエイティブな仕事が出来るのかと不安な方はまず小さなことから始めてみましょう。
筆者もお世話になったココナラでは、こんなことで収益が発生するの!?と驚くようなことも仕事につながることを知れたので非常に良かったです。興味がある方は是非下記にも目を通してみてください。
モノを売らないフリーマーケット【ココナラ】

未経験でもその道に進むには
他の道を提示したところで、「あ、そういう道もあるんだ~、でも私にはまだ早いかな・・・。」で終わってしまっては意味がありません。
若い時間を葛藤で過ごし、新しい場所で成長できるはずの機会を損失してしまいます。
そうならないためにも未経験から挑戦できるための手段をいくつか提示させていただきます。
資格の勉強をする
まずは資格の勉強が手っ取り早いでしょう。
「資格がすべてではない」、「資格があれば必ず採用されるわけではない」という方も確かにいらっしゃるでしょうし、筆者としても半分はその意見に賛成です。
しかし、少なくとも資格がマイナスに働くことは無いと考えています。
実際に筆者の友人や知り合いにも資格があったおかげで希望の職に就けたという声をよく聞きますし、採用担当者からも他が同じ条件なら資格を持っている方を優先すると言った声も聞きました。
資格を取得することで、業務に必要な知識を一通り持っていることを示せるだけでなく、未経験にもチャレンジできる意気込みをアピールできるので資格は大事です。
実際に行動する
辞めたいと口に出す人は多くても実際に行動に移せる人はごくわずかです。
要するに行動するだけでも周りと大きな差をつけることができるのです。
何かを作る、エージェントに登録する、本を読んで知識を得る、資格の勉強をする。なんでもいいのでまずは行動してみましょう!
行動に中々移せない方の理由として失敗が怖い、リスクがあると考えている方もいらっしゃいますが、実際に転職しなくてもエージェントに登録するだけなら何のリスクもありませんし、資格の勉強であればたとえ落ちてしまっても得られた知識は現業でも使える物があるはずなので決して損失にはなりません。
ポジティブに捉えて取り敢えず口より先に体を動かしてみましょう!
エージェントに登録する
転職を考えている場合は忘れずにエージェントに登録しましょう。
どのエージェントも基本的にカウンセリングを行っており、今の状況にあった求人を教えてくれますが、中でも筆者がお世話になって本当に良かったと思えるところを2箇所紹介させていただきます。
レバテックキャリア
レバテックキャリアはITに特化したエージェントで、未経験でも採用されるような求人を多々扱っています。
筆者もここにお世話になり、実際にシステムエンジニアの内定をいただけた経験があるのでお勧めです!
特徴としてエージェントの方もエンジニア出身の方が多く、市場を把握しているのでIT業界での転職の流れを知っており、一緒に対策を練ってくれるため非常に心強いです。
ミイダス
ミイダスは自分のスキルや経験年数、資格から自分の転職市場を割り出してくれるため、条件を絞りやすくミスマッチも起こりにくくなっています。
気軽な気持ちで審査できるので興味本位で自分の価値を診断するのも面白いですw
進学する
多少イレギュラーではありますが、今の職場をスッパリ辞めて大学や院に進学して専門のスキルを付け直す方もいらっしゃいます。
年齢的にリスクが高いと思われがちですが、一度社会人として働いていた経験がある分再就職時もマナーや社会人スキルの点で教育のコストがかからない分有利に立ち回れますし、教授のコネで大手企業に行ける場合もあります。
ただし専攻する内容が需要があるかどうか、今後伸びていくかどうかもしっかりと吟味しなければいけません。
進学して得られたスキルに需要があれば多少周りより年齢が高くても有利になりますが、将来性が無いと未経験で入れる会社は極端に少なくなってしまいます。
因みに筆者も一度大学を出て就職してから院に進学した一人です。
大学院の場合通常の受験と異なり研究室訪問や独自の対策が必要なので、院に進学することを考えている方は下記をご一読ください。

最後に
今回は事務職を辞めたい人に向けての記事になりました。
人生は1度きりしかないので、後々別の事に挑戦しておけばよかった・・・と後悔しないためにも、思い立ったらまずは行動してみましょう!
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