経理職に未経験で就職するには?実際に理系大卒→経理に就いた筆者がその方法を徹底解説!



こんにちは、TSです。
筆者は理系大学を卒業しましたが、最初に入った会社で就職した部署は経理職になります。
この話をするといろんな方から、「なんで理系なのに事務職なの?」「経理って難しそう」「事務職って楽そうw」「どうやって全く畑違いの分野に就職できたの?」など色んな感想を頂き、人によって経理に対する印象が点で違うように思えます。
中には「経理職に未経験で入りたいんだけどどうしたらいい?」と言った質問を下さる方もいらっしゃったので、今回は未経験の方に向けて、そもそも経理がどんなことをしているのかを説明したうえで、それでも経理職に就きたい!と思う方に向けて就職のコツをご紹介します。
経理の仕事内容
最初に経理の仕事内容を紹介します。
経理という言葉を知っていても、仕事内容を何も知らない状態で転職しようとするのは無謀すぎます。
こういう仕事内容だから自分の力を活かせる!と前もって調べておけば面接時にも強みになりますし、就職後のミスマッチも防げると思うのでざっくりと把握しておきましょう。
日々の仕事
まずは日々の仕事として、何を売ったか、何を買ったかを始め、どのような事にお金を使ったか、何でお金を得たかと言った仕訳を行います。
例えばAさんが東京に出張に行ってそこで旅費が発生したとしたらそのことを伝票に書き、あとからみて何月何日にいくら何に使ったかがすぐに分かるように記憶しておきます。
もちろん、切手を買った、原料を入荷した、製品が売れた、配当金が入った、これらのお金の動きを一つ漏らさず記帳していきます。
毎月の仕事
毎月定期的に行う仕事として、給料の振り込みや取引先への掛金の支払いや取り立て等実際にお金を動かす仕事もします。
もちろん日々の仕事でも振り込む処理がありますが、月1回必ず同じ手順で行う仕事があるので、手順を間違えない様に、1円も狂わない様に(狂うと相手方に迷惑をかけるため)慎重かつ正確に行う的確さが求められます。
また、定期的な経営会議などがある場合は会社の実績をもとに今後どこに投資するか、どの分野を切り捨てるかと言った経営者に最も近い立場から客観的に分析することもします。
決算期
年度末や、3~4ヵ月に一回決算期と言って財務諸表を作る作業があり、これを作って実際にいくら儲かっているか、会社の運営は健全かと言った事を外部に報告します。
なぜこんなことをするのかというと投資家や親会社に対してその会社が将来的に大丈夫であることを伝えるためで良い成果を伝えることが出来ればさらに株価が上昇し、結果的に資金も集めやすくなるので事業を増大することが可能となります。

経理職に就くメリットは?
ざっと経理の仕事の内容をお伝えしました。もちろん、これがすべてではありませんがこういった業務を重ねると将来的に多くのメリットが発生します。
会社のお金の流れが分かる
最初に経理のメリットとして会社のお金の流れが分かります。どういったところでお金が発生してどういったところでお金が流れていくのかが分かるため、どういったものにいくらの価値があるのか、いくらで売れているのかと言った金銭感覚がついてきます。
このお金に関する概念をしっかりつけることは社会人として会社で働くのはもちろん、生活でも活きてきます。
経理を知らない社長は会社を潰すとも言い、実際に技術上がりのIT社長などが数年で会社を潰してしまうのはお金の流れを把握していないことも大きな原因で、そういった方面での考え方が出来るようになるのは大きいです。
[itemlink post_id="439″]
データに基づいた論理的な分析が出来るようになる
数字だけは大きくてもそこからはじき出される指標は小さいから実は経営が危うい、利益は少ないけどキャッシュフローの観点から今後伸びる可能性が高いと言った判断も出来るようになります。
それが出来るようになると会社の将来を見据えるようなことが可能となったり、投資の面でもどの会社の株を買えば伸びるかと言った事が分かってきます。
よく会社とかで経理部門の人が辞め始めたらその会社はやばいと言われるように、それは会社の将来が分かってしまうからなのです。
例え将来的に永遠に経理を務めるわけでなくとも、自分が勤める会社が今後どうなるかを判断できる力があると会社が倒産して行く場所をなくして路頭に迷うリスクもぐっと下がります。
食いっぱぐれがない
経理を始めとする事務職はAIに取って代わられるため将来的に危ないと言われています。(詳しくは以下のサイトで書いています。)
確かに単純作業や簡単な処理であれば機械にとって代わることは想像しやすいですが、総合的な分析や他の情勢をくみ取っての判断は機械ではやりきれないところがあります。
また、経理という部門はどの会社にも必要で経理という概念自体がなくなることはありえないので働き方自体は変わっても経理の需要がなくなることはありません。
もちろん、今後は人間にしかできないことが求められていくので日々勉強な事には変わりません。やるからには向上心を持って学び続ける姿勢を忘れてはいけません。

経理職に就職するには
改めて、経理の仕事内容やメリットを紹介させていただきました。
これらを踏まえて、未経験だけど就いてみたい!と思う方に就職するための方法を紹介します。
新卒の場合
まず新卒でまだ職歴が無い場合の方に向けてです。
新卒の場合は学部でやってきたこととこれから行きたい業種・業界に乖離があっても比較的に就職することは容易です。
筆者も情報系の学部を出ていますが、最初に就職した会社は化学業界でした。
特に経理はどの業界でも存在する業種の為、業界を絞らずに受けることで可能性はぐっと上がります。
しかし単に興味があるからだけでは弱いので最低限経理の仕事の概要を把握しておく事、なぜ経理がやりたいかを固めておく事が大切です。
新卒ではない場合
新卒ではなくまったくの未経験で経理職に就職したい場合はそれなりに対策を練って応募しなければ周りは経理経験者だったり資格持ちだったりでまず勝ち目がありません。
以下の点に注意しながら対策を練りましょう。
資格を取っておこう
未経験から経験を得ることは不可能ですが、資格であれば時間とやる気さえあれば取得できます。
特に経理は簿記の資格がそのまま実務に直結するので、まずは資格を取得してその熱意をアピールしましょう。
筆者の周りでも実際に簿記2級を取得してそのまま未経験で就職できた先輩を知っています。
資格は生涯有効で、客観的にも知識がある事を示せる有力なツールなので、最初に取得してアピール材料としましょう。
まずは社内で移動できないか
難易度としては他の会社へ行く前に自分の会社内で経理部門に異動できないかも考慮してみましょう。
転職よりも異動の方が社内からの信頼もあり難易度はぐっと下がります。
先ほども述べたように、まず会社に経理が無いことは無い(兼任の場合はある)ので、決定権を持つ上司に直談判して異動が不可能か確認してみましょう。
転職してしまうと勤続年数や給料の面でも不利益を被ることが多く、素性も知れない企業で後悔することもあるので社内で掛け合うことを強くお勧めします。
事務職に特化したエージェントに登録
どうしても社内で異動できない場合は事務職特化のエージェントを選びましょう。
理由としては大手のエージェントの場合案件も求人数も多いため、担当者一人当たりの負担も増え、求職者の意見をうまく聞いてくれないことが多いからです。
筆者もよく耳にするようなエージェントに数社ほど登録させていただいていましたが、どこも大抵最初に簡単な面接をし、そのあとはメールで案件が機械的に送られてくることが殆どで、自分の要件を聞いてもらえなかったことも多々あります。
それよりも案件自体が事務職と限定的であれば自分の希望からずれることも少なく、また登録している方の数も少ないので担当者が手厚く対応してくれると言ったメリットがあります。
筆者がお勧めするのは以下のエージェントです。
無料で気軽に登録できて面談もしてもらえるので、気になる方は登録してみてください!

最後に
今回は未経験で経理職に就いてみたいという方に、そもそも経理職とはどんな仕事か、どんなメリットがあるかを述べたうえでどうすれば就けるかをご紹介しました。
経理を知っていると会社の存続と言った会社にとって欠かせない仕事を出来るとともに、個人でもお金周りに関する重要な知識を得られるので人生で1度は経験しておく価値のある仕事だと思います。
戦略を立ててしっかりと内定を手にしてください!
ディスカッション
コメント一覧
まだ、コメントがありません