ADHDの人は事務職に向いてない?体験談を語ってみる



こんにちは、TSです。
いきなりのカミングアウトですが筆者はADHDです。
小さい頃から物忘れが激しく、一定箇所に留まることが大の苦手。理数科目等の計算は大得意なものの文をじっくり読む国語や暗記が大半を占める歴史は大の苦手で医者の方からもしっかりと診断していただきお墨付きを貰いました。
そんな筆者ですが、運命のいたずらで3年ほど、ADHDとは相性が悪いといわれる事務職に従事しておりました。
ここではそんなADHD持ちの筆者が3年間でどのような体験をしたか、何に苦労したかを書いていこうと思います。
苦労したこと
最初に事務職を続けていて苦労したことを書いていきます。
デスクワークが苦手
ADHDは多動症と呼ばれるだけあり同じ箇所に留まっているのが非常に苦手です。
特にデスクワークでは1日中座りっぱなしになるので苦痛以外の何者でもありません。
長時間座って仕事をしていると無意識のうちに貧乏ゆすりしてしまったりペン回しをしてしまったりと集中力が欠けているように見られ度々注意を受けることがありました。
無意識のうちにしてしまっており、自分は集中しているつもりでも注意されるのは理不尽極まりなかったです。
ミスが目立つ
注意欠如とも言われることから、簡単な作業でも何度も繰り返していくとミスが目立ってきます。
特に事務職は決められたことを毎日、毎週、毎月やるために事あるごとにミスを重ねてしまいます。
前回は出来ていたのに今回ミスをした、同じミスを繰り返してしまう。そんなことから周りにも迷惑をかけてしまい非常に申し訳ない気持ちになります。
統率が取り辛い
ADHDの方の特徴として会話の途中で答えを発言してしまったり、1から順序だてて説明するべきところでいきなり過程を省き結論を言ってしまい周りから突っ込みを受けたりする傾向があるとの事で、筆者も漏れなくそのような場面が何度もありました。
事務職は決して個人で出来る仕事でなく、周りとコミュニケーションをとりながらテンポよくやっていく必要があります。
そんな中でコミュニケーションがとれないと自分自身がボトルネックになってしまい、全体の仕事が滞ってしまうなんてこともありました。
出来ない人の烙印を押される
上に述べたようなことが重なると本人が苦労するだけでなく周りにも迷惑をかけてしまい、結果的に仕事が出来ない人といったレッテルが貼られてしまいます。
そうなると信頼も失い仕事が回ってこなくなり人間関係も悪化してしまいお互いに不幸ですよね。
特に事務系はMAXが100点の減点方式の仕事だと感じています。
全てミスなくこなせて100点、そこからミスしたり連絡漏れがあるごとに減点と言った評価をされているように感じましたね。

活かせた事
逆にADHDの特徴を活かせた場面も多数ありました。
同じADHDでも人によって計算が得意、暗記が得意、没頭したら長時間でも苦にならずに集中できるなど個人差があるそうで、これはあくまで一例です。
仕組みを理解するのは早かった
人一倍仕組みを理解するのは早かったそうで、「一度仕事の説明をしたら同じ説明はしなくて済むし、以前説明したことと関連付けて理解してもらえるから非常に助かる」、また、「資格を通して得た知識を仕事に応用する力も高い」とほめられたことはあります。
ただ、説明の途中で質問を挟みすぎて鬱陶しがられたり、ミス自体は多くて注意される数も多かったのでその点で相殺されてしまっていたようには感じます。
数値的な分析力を生かせる
筆者は事務職の中でも経理だったため、よく資料から数値を読み取る状況が多かったです。
中には複雑な計算をするものや、どうしてそうなるのか分析して発表しないといけない場面もあったのですが、そこは難なくクリアでき、先輩方も苦戦した仕事だっただけに重宝してもらえました。

うまく生き抜くには
ADHDを持っていると確かに一般的な仕事や生活、コミュニケーションは難しい事もあります。
しかし、ADHDでも成功している人や歴史に名を残している人もいます。日本でいえば黒柳徹子さん、世界規模で言えばスティーブジョブズなどが該当します。
筆者もある程度うまくやれている方だと思うので、上手く生き抜くための方法を最後にご紹介しようと思います。
治すのではなく向き合う
まずADHDは発達障害の1つと言われますが決して病気ではなく個性です。
性格を変えようとしても変わらないのと同じで、頑張って治すのではなく向き合っていく人生を選んだほうがすんなりいきます。
先ほども述べたように、ADHDならではの強みもあります。
例として先ほど挙げた黒柳徹子さんであれば計算は苦手でも記憶力が人並外れており一度経験したことはどんなに昔でも覚えており会話の内容も決して忘れることが無いとおっしゃっていました。
あくまでADHDは何かの能力に尖っている人間という認識で問題ないと思うので、その尖った能力をうまく活かせれば生きるのが難しいどころか、他の人よりもはるかに充実した人生を送れる事でしょう。
向いている仕事を探す
事務作業=仕事では無く、事務作業⊂仕事です。あくまでたくさんある仕事のうちの一つが事務作業で、事務作業が苦手だからと言って仕事全般に向いていないと思うのは大間違いです。
筆者は事務仕事以外にもバイトも含め色んな仕事を経験しており、その中で充実したと感じたものもいくつかあります。
具体的には下記のページに書いてあるので、気になる方は目を通してみてください!

まとめ
正直言ってしまうとADHDと事務職は相性が悪いです。
しかしそんな中でも出来る対策や活かせる才能はあり、また、どうしても無理なら他の自分に合った仕事を探すと言った事も可能です。
事務職が小さい頃の夢だった、だから辞めたくない!という場合は考えられるあらゆる対策をして自分が何に貢献できるかを考える。筆者のように意図せず事務職に就いてしまったときは潔く別の職にジョブチェンジする等策はたくさんあるので、今一度自分と向き合ってどうすべきか考えてみましょう。
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