新卒でベンチャーに行くべき?「成長できる」の真偽は!?



こんにちは、TSです。
よく新卒の方こそベンチャー企業へ行くべきだ!若いうちからいろいろできて成長できる!という煽りを聞きますよね。
一方でやっぱり新卒こそは大手企業に行くべきだ、条件をもっと見たほうが良いと言った声も聴きます。
新卒の方や第二新卒で社会人経験が浅い場合猶更、どちらが真なのか偽なのかわからず信じていいか迷うのではないでしょうか。
筆者は大手ではないものの新卒でそこそこホワイトな中堅企業に勤めていた経験があり、一方で同大学出身の友人はベンチャー企業に新卒入社して働いており、少し前に飲んだときにお互い愚痴や職場自慢を踏まえ、それぞれの職場の良い点悪い点をぶちまけ合ったことがあったので今回はその時のことを話していきます。
現在転職を考えている方や新卒で入社したい企業が定まらない方は判断材料として参考にしていただければ幸いです。
大手企業・ホワイト企業のメリット
まずは大手企業やホワイト企業の観点から見て行きましょう。
給料
友人と比較してダントツで良かったのがこれです。お酒の勢いもあり生々しい数字も出ていましたが、大体ベンチャー勤めの友人より中堅企業に勤めていた自分の方が1.2~1.3倍くらい給料が良かった気がします。
企業で働いてお金を貰うには企業に対して貢献し、その報酬として給料が発生するわけですが大手であれば大手であるほどこの考えは薄れていきます。
何故かというと大手企業の場合、特に長年続いているような企業だともともと稼げる仕組みが出来上がってしまっており、新入社員や若手がそこまで躍起になって働かなくても取引先からの信用があったり、既に最適化されており自動化して製品を作り出し人が介入するまでもなかったりするわけです。
悪く言ってしまえば会社の歯車ですが、自分たちが動いてもそこまで成果を上げられる物ではない一方、動きが一定なので思考停止で作業が出来て楽です。
また、パレートの法則(別名8:2)の法則と呼ばれ、企業の利益の8割は2割の優秀な社員が作り出す構図が成り立ってしまっています。
そのため何も仕事をしない人、常にサボっている人も平然といてその人たちも何もしないでも年齢と共にもらえるお金が増えていくのでよっぽどのことがない限り一生安泰が保証されています。
大手まで育った会社がすぐにつぶれることも考えづらいですし、このレールに乗れた時点で昇給が約束されているのは非常に大きいです。
逆にベンチャーに行った友人はモロに会社の財政に左右され、入社2年弱にもかかわらず3度ほどの減給を経験したらしく、本人曰く「自分のミスでもないのに理不尽だった・・・」とぼやいてました。
時間
次に時間です。最近では働き方改革が進んでおり、三六協定云々の説明をする企業も増えているかと思います。
筆者の勤めていた会社でもノー残業デーをとりれたりして、決算期(筆者は経理だったので)以外の月はほとんど残業0で帰れていました。
しかし友人の会社ではそんな制度は無く、出勤は午前6時、帰宅は午前2時過ぎでそれが週6続く時もあると言っていました。
友人曰く「俺はショートスリーパーだから大丈夫」だそうですが明らかに焦点が合っていなくて話しているこちらでさえ恐怖を感じるほどでした。
仕事終わりの時間が長くとれることは非常に重要で、家族との時間だったり自分の趣味や勉強に使える時間が増える事なのでこういった点からも大手企業・ホワイト企業の方が筆者は良いと思います。
事実、このようにサイトを作って独立したりお小遣い稼ぎができるチャンスも時間あってこそ巡ってくるものなので。
教育制度
大手企業を始めとする一流企業のウリは教育制度が整っている点にもあります。
社内で勉強会が定期的に開かれていたり、しょっちゅうセミナーに参加させてくれたり、資格費用を負担してくれる等々・・・
大手で働いているとこれが当たり前かもしれませんし、中にはせっかくお金を出してもらえてもわざわざ資格の勉強をしたくない・・・という方もいるかもしれません。
でもその資格を取りたくても時間が無い、お金が無いから受けられない、というベンチャーの方も居るのです。
資格の中でも国家資格は特に一生涯役に立つものもあり将来大きな助けになる事もあります。
また、マナーの研修などもお客さんを相手にするビジネスをする以上、無駄になるはずがありません。
それらを会社のお金で学ばせてもらえるのは非常に大きなチャンスであり無駄にしてはいけません。
と言ってもそのような学習の場には自分でお金を出して学ばないと本当のありがたみが分からない・・・という意見もあり、筆者も大学まで親の金で通っていてありがたみが分からなくて実際に社会に出てから実費でセミナーに出て改めて学べるありがたみを感じた経験もあります。
そういう教育してもらえるありがたみを知ると言った意味合いでは一度ベンチャーに身を置くのもメリットになるかもしれませんね。
福利厚生
福利厚生の話も出ましたが、補助される額に圧倒的な差がありました。
筆者の勤めていた企業では家賃補助が約6万円まで、加えて資格取得手当や家族手当(配偶者や子供がいればそれだけで年収UP)、さらにはリゾート地の宿泊料が通常の半額程で泊まれると言った恩恵もありました。
逆に友人の方は家賃補助が数千円出るだけで他に何もないとボヤいていました。
給与の額面がそこそこに見えても実際に手に残る額は少なく、特に東京で働いている関係上家賃も高いので殆ど貯金は出来ないそうです。
仕事の規模
ベンチャーは若い頃から大きな仕事ができる!とよく言われますがそんなことは無いそうです。
そもそも新卒や第二新卒がいきなり大きな仕事を入社直後からできて成り立つなら皆独立すれば良いだけで、会社の制度自体要らないそうで、最初やることと言えば量が多いものの大抵が雑務ばかり、大手で言うところのパートさんや派遣さんがやるようなこともすべて自分たちでしなければならないそうです。
そういった意味で、やる量は確かに多い、けどその内容が大きい仕事であるかと言われれば違うというのが答えでした。
また、資金力も違うため、一つの稟議を通すのも非常に大変だそうです。
筆者の場合新しいソフトを入れてくれと上から言われ、東京ビックサイトなどで情報を集め良さそうな案件をいくつか持ち帰ったらあまり費用を気にせずすんなり通ったりしましたが、友人の場合はまず費用で引っかかり次に誰がやるかで引っかかりなかなか実装までつながらない・・・と嘆いていました。
金・人・物は資産と言われるようにどれか欠けているとそれだけでも腰が重くなり機会を逃してしまいます。
出来たばかりのベンチャーは金も人も少ないところが多いのでなかなか大きな仕事を実行しづらい側面があります。

ベンチャー企業のメリット
と、ここまで大手企業やお堅いゴリゴリの日系企業のメリットについて触れてきましたが、ベンチャーならではのメリットも少しは出てきたので紹介します。
仕事のスピード
ベンチャー企業は大手企業に比べ人が少なくその分スピードが求められます。
業務量も桁違いで常に頭をフル回転させなければいけないので、何が大事か、何を捨てなければいけないかと言った瞬時の判断能力は格段につきやすいように思えました。
また、常に時間が無く、ミスも許されない緊迫した状況に身を置けるので、20代のうちは身を鍛える、一番つらい時期を知ると言った面で良いのかもしれません。
広い視点
先ほども書いた通り、ベンチャーではパートさんや派遣さんがいないことが殆どで、それらの仕事もほとんど自分たちでしなければなりません。
大手企業の中にはそういった雑務を普段から人に任せ、それらはパートたちがやる仕事、やってもらってとふんぞり返っている人もおり、天狗になっている人たちがいるのも事実です。
今の時代大手企業でも絶対潰れないとは言い切れず、東芝やシャープで有頂天になって技術を磨かなかったいわゆる大手病の人たちはリストラされた後苦しんだという声もあり、そういった放漫な考え方にならないと言った予防ができる点では確かに大きなメリットですね。

今後どうするべきか
ここからはあくまで筆者の持論になりますが今後どういった戦略を取るのが良いかご紹介します。
ベンチャーは身を壊すし、かといって大手ぬるま湯にずっと身を置くのも確かに不安を感じますよね。
以下の方法は実際に筆者も利用していた手段で、非常に生活が潤いそれでいて将来の心配もかなり減るのでお勧めですよ。
現在就活中の方は
現在新卒の方は否が応でも大手・ホワイト企業を目指しましょう。
新卒・若いというだけで入れる可能性は無限大です。ベンチャーの方が良いという方も居ますが、自分が毎日3時間睡眠でもいい、それでいて給料も安くていいというドM以外は絶対に大手に行きましょう。
大手に行けたら「現在大手企業の方は」をご覧ください。
現在ベンチャーの方は
ベンチャーの過酷な環境であなたは十分に戦ってきました。
ベンチャーでは何でもかんでも自分でしなければならず、いろんな経験や視点を得ることができたかと思います。
その能力は大手に行っても十分通用しますし、少子高齢化が進んだ今日ではどんなにホワイトな企業でも人手不足で悩んでいます。
後は少し行動するだけで時間的にも金銭的にもゆとりある生活を手に入れられるので、一歩踏み出しましょう。
筆者も第二新卒で転職活動をしたことがあり、余裕で内定を貰えました。
その時お世話になった転職エージェントを下記でまとめているので参考にしてください。
無事大手に転職出来たら次の項の「現在大手企業の方は」をご覧ください。
現在大手企業の方は
現在大手企業・特にホワイト企業で働いている方は簡単にその幸せを手放してはいけません。
自分はこんなぬるま湯では成長できないとおもってもまずは踏みとどまりましょう。
簡単に思っているその仕事、外に出てみると結構デカかったなんてこともありますよ。
大手でゆとりある会社にいると将来的に不安というのはあります。しかしそれは数年後、はたまた数十年後の話で、今すぐに焦る必要のある話ではありません。
ではそのぬるま湯に身を置いて何ができるかを考えると、ゆとりある時間とゆとりあるお金で将来の自分への投資ができます。
筆者もゆとりある会社にいたおかげでサイト運営や資格の勉強をすることができ、ある程度将来的に大丈夫だなという資格や収入源を手にしたうえで会社を離れました。
恵まれている環境だからこそできる事、チャレンジできることは非常に多いです。
ましてや今のネット社会では有益な情報がタダで転がっており最悪お金がなくても時間があればいろいろできる環境です。
まずは資格を取ったり収入源を作ったりして保険を作る。
そこから別の事にチャレンジするもよし、ぬるま湯に居ながら副業で稼いだり資格を使って社内起業したりするも良しでリスクの分散をするのが一番です。
何より大事なのは自分の命です。苦しい環境ですり減らしたり、将来的に不安を感じながら生きて行ったりしないためにもどうすればリスクを回避できるか考えながら生きていくことが最重要事項ですね。

まとめ
今回は新卒や若いうちにベンチャーを経験すべきかどうかをそれぞれの面からのメリットに分けて紹介させていただきました。
あくまで筆者と友人の例でしかなく、全ての企業に当てはまることは無いかもしれませんが、大抵はこのパターンに落ち着くのではないでしょうか。
特にベンチャーを第一志望にする方は将来独立したいからと言った高い意志を抱いている方が多く思えるので、そういった方こそベンチャーではなく大手に入って色々時間をかけて失敗したほうが成功できると思います。
チャンスがあるなら是非、若いうちに大手企業に入って実績や経験、知識を集め、色々試したうえでリスク分散をしていきましょう。
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