高学歴は使えない?仕事が出来ない理由と対策を語ってみる



こんにちは、TSです。
今回は高学歴の人はなぜ使えないのかと言った議論に関して、実際に仕事が出来ない立場の人間が書いてみようと思います。
一応筆者の来歴や現状について軽く触れておくと、出身大学は旧帝大の端くれで農学部や水産学部が有名な大学を出ており、上を見ればきりが無いですが世間一般には高学歴と呼んでいただけているのかな、と思います。
そして仕事ぶりに関してはといいますと、似たようなミスをよく犯して何度も叱られたり、大事な予定を忘れてしまったりと言った典型的に仕事が出来ない奴です。
書いていて悲しくなってくるので自虐はこの辺にして本題に入っていきます。
仕事で使えない人とは?
最初にここで言う使えない人、仕事が出来ない人とはどんな人なのかを決めておこうと思います。
同じミスを繰り返す
初歩的なミスを何度注意されても繰り返してしまう、どこで間違ったのかを覚えていない人が当てはまります。
何度も同じミスを繰り返すとその都度注意に時間を取られ、周りの仕事もストップしてしまいます。
自分が困るだけならまだしも、業務全体が滞ってしまうとマイナスにしかなりません(ごめんなさい)。
レスポンスが遅い
納期や期限があればそれに間に合うように予め準備しておくのがベストなのですが、仕事の優先順位をつけられていなかったり一つ一つの作業が遅いと決められた時間内に間に合わないこともあります。
特にお客さん相手の仕事でそれは許されず、最優先事項であり、一度でも間に合わないと言った事態が起こると信用がガタ落ちし、二度と重要な仕事が回ってこなくなることもあります。
コミュニケーションが取れない
お互いのコミュニケーションが取れておらず、何をすべきか、してほしいかが双方分からないままに仕事が進むと認識のずれから「あいつにやっておいて欲しかったのに全然やってない!」と言った事態が発生します。
勉強や仕事以前にコミュニケーションが大切なのは言うまでもありませんね。

高学歴が使えない理由
次になぜ高学歴が使えないとよく言われるのか、言われる立場と周囲を見てきた視点の双方から書いていこうと思います。
常に正解を求めてきた
大学までの勉強は正解があり100点が満点です。
そのためいままではこの問題にはこの解法と言ったように公式を当てはめるだけで良かったわけです。
しかし仕事では違います。
ある状況に対してAという解決策もあればBという解決策も考えられます。
そして人や状況によってはAは正解だけどBはしてはいけない手段だったといった場合もあります。
特に勉強が得意で、公式や解法に当てはめていた人は前回はBで良かったはずなのに今回はダメだった、どうして!?と混乱し結果が出せなくなってしまいます。
同じことを繰り返すのが嫌
仕事の中にはルーチンワークと呼ばれ毎日、毎月、毎年同じことをする職種もあります。
そこである友人(高学歴)が言っていたのが、「毎日同じ仕事ばかりでやる気が出ない、言ってしまえば延々と算数の簡単な問題をただミスせずに解き続けるようなものだ、こんなの機械にやらせればいいやん」と言っていました。
確かに言いたいことは分かります。
特に今まで難しい勉強や多くの知識を詰め込んだ人にとっては単純作業はかなり苦行だそうです。
プライドが高い
高学歴の方は受験を勝ち抜いた自信や大学生活でも持ち上げられた経験が多いのでプライドが高くなってしまう人もいます。
その高いプライドのまま入社し上司や先輩から叱られた場合、中には叱ってくれた相手が自分より学歴が低いものなら下に見て真面目に話を聞かないと言った人もいます。
その癖怒られ慣れていないためきつく言われると心が折れてしまいやる気喪失、下手すると退職なんて方もいらっしゃいました。
仕事自体がミスマッチ
何だかんだ言っても未だに企業からは人気があるのが高学歴で、学歴フィルターなるものも存在するくらいです。
どの企業もこぞって高学歴を取りたがり、意欲的なところでは早期に囲い込みを行うこともあるそうです。
しかし採ったはいいけれど実際に就かせる仕事がない、なんてことも考えられますよね。
筆者の場合もこれだったらしく、情報系の学部出身だったにもかかわらずいざ入社してみるとITの職種はそもそも社内にないから取り敢えず経理やっておいてと言われ、数年間経理しかさせてもらえないと言った事態に陥りました。
今まで学校でやってきた内容をそのまま業務に活かせるなら良いのですが、全く知らない内容の職に就かせて結果が出せないのは仕方が無いのではないでしょうか(という苦し紛れの言い訳)
周りの期待が高すぎる
最後に、能力自体は平均でも期待値が高すぎるため平凡的な成果を出しているだけでは評価してもらえないと言った見方もできます。
これは筆者が大学の卒業式に教授から言われたことなのですが、「君たちは他の人よりマイナスのスタートなのだから、気を引き締めて頑張りなさい」とのことでした。
普通でしたらある程度のレベルの大学を出て勉強してきたのでプラスだと思われるのですが、教授が言うには「高学歴は仕事ができて当たり前、そういった期待をされている、だから他の人と同じ成果を出しても評価されない。周りが驚くような成果を出せて初めて期待通り」と。
確かに入社後教授の言っていた通りと感じることが多く、同じミスをしても周りの方よりきつめに言われたり、ある程度の成果を出しても何の反応も無かったり、はたまた事あるごとに上司や社長から「期待してるよ」と言ったプレッシャーをかけられることが多くありました。

対処法
こういった使えない、仕事ができない高学歴が職場にいたり、自分自身がそうだったりした場合はどうしたらよいのでしょう。
先ほど言ったように、私自身使えないやつだった過去もあり、また、採用側の人間として色んな人を見てきた経験もあるので雇う側、雇われる側両方の立場での対処法をまとめてみようと思います。
企業側視点
まずは採用側として企業側の視点での対処法を書いていきます。
過度の期待はNG
一つ目は高学歴の人に期待しすぎない事です。どんなに勉強ができても、特技があっても相手は人です。得意不得意があり常に成功したり失敗を絶対しない、なんてことはありません。
無理な期待はプレッシャーになり、悪循環につながるのでできて当たり前、出来なかったら攻めると言った考えはしないようにしましょう。
高学歴にこだわらない
高学歴ではなくても仕事ができる人、何かに特化している人はごまんといます。
筆者自身も会社の仕事とは別に個別の仕事をしていますが、そこで一緒に働いている人たちははっきり言ってしまうと学歴はたいしたことはありません。
しかし筆者では到底思いつかないような切り口から攻めたり、徹底的で抜け目ないまさに完璧な結果をだしたりで筆者の比にならないほどの結果を出しています。
こんなことからも、学歴にこだわらずとも成果を上げている人、才能がある人はそこら中に居るので、囲い込んで取り敢えず職に就かせておくのではなく、適した人を適した職に配置するようにしましょう。
活躍できる場を作る
仕事のパフォーマンスが悪い人でも別の場所に移ると軒並み活躍できることがあります。
本人と話し合い、どういうことができるか、どういったことがしたいかを聞き、そのチャンスを与えることで会社にとってもその人にとっても最適な解が得られる可能性は十分にあります。
あなたが管理職や人事の場合、まずは仕事ができないと決めつけるのではなく、面談の機会を設けて彼らの意見にも耳を傾けてみてはいかがでしょうか。
本人視点
次に仕事ができないと自覚がある高学歴の方々視点ですべきことを書いていきます。
プライドは捨てる
まず過去の栄光は捨て、この先いかに実績を上げて行けるかにのみ焦点を当てましょう。
どんなに素晴らしい大学を出ていたり、資格を持っていたりしても仕事で貢献して人の役に立たなければ意味がありません。
プライドに身を任せて放漫で居るより一つでも仕事を多く覚えてこの先何ができるかを考えながら行動したほうが良い結果につながりますよ!
自分の活躍できるポジションを作る
仕事ができないと自己嫌悪に陥り自分の居場所が無いように感じることもあるかもしれませんね。筆者の場合も経理だけしていた時はまさにそうでした。
しかしこのままではいけないと思い何かできないか考えた結果、筆者の場合はセキュリティに関する知識と興味があったので取り敢えずセキュリティ関連の資格を取得しました。
そのあとは資格を持って上司に相談し何かできないかを話し合った結果、社内のセキュリティ管理や定期的なアンチウイルス訓練を受け持てるようにしてくださいました。
社内でセキュリティに詳しい方が他に課長しかおらず、課長も自分の業務だけで手いっぱいだったそうで、今では一任してくださっていますが、そういった自分しかできない仕事を見つけ出すとやりがいが出てきて良い方向に向かいます。
もちろん最初の一歩を踏み出すのは難しいですが、その勇気に見合った見返りはきっとあるはずですよ!
どうにもならない時は転職
自分がやりたい職がどうしても社内にない、いくら言っても状況が変わらないと言った場合の最後の手は転職になります。
しかし仕事が出来ず大した成果が挙げられていない場合はいくら高学歴でもなかなか次が決まらないことについては覚悟しておいてください。
今一度、社内にとどまって何かできることは無いかを考えてから行動に移しても決して遅くはないですよ。
どうしても今の職場を離れたい場合は複数のエージェントに登録しておくことで可能性が増えます。

まとめ
今回は高学歴で仕事ができない人向けと言った書いていて自分でも胸が痛くなる内容の記事になりました。
今まで頑張ってきた過去があるので、それを無駄にしないような仕事ができるよう、自身も周りも良い方向へ向かえるような努力を続けて行きましょう。
ディスカッション
コメント一覧
まだ、コメントがありません