二つの意味の大手病とその対策




こんにちは、TSです。
唐突ですが、大手病と言う言葉を聞いたことがありますか?
筆者も就職活動のときによく聞いた言葉で、始めは「大手に入りたくて仕方が無い症状」だと思っていたのですが、最近では「大手に入りぬるま湯に慣れてしまった症状」という別の意味もあるそうで、何れにせよその症状にとらわれすぎると危険とされています。
ここでは実際に周囲で大手病に感染した人をまじまじと見てきた筆者が、具体的にどう危ないのか、どういった対策ができるのかを紹介していこうと思います。
二つの大手病
まずはそれぞれの大手病についてどんな症状か説明します。「あ、これ俺だ!」と思ったら直ぐに改善していきましょう。
就活時における大手病
就活における大手病は大手企業に入ることだけにとらわれてしまい、それ以外の中小企業には目も行かない状態になっている事です。
大手企業というと売上が安定しておりネームヴァリューも良く、入っただけで勝ち組という印象が確かにあります。
結果として人生に大きなメリットがあるので出来る限り大手に行きたいという気持ちは分かりますが、それも度が過ぎてしまうと問題です。
以下のようなポイントが当てはまればそれは立派な大手病です。
大手企業にしかエントリーしない
中小企業は負け組だと思っている
就職が人生のすべてだと思っている
企業に勤めている方の大手病
大手病のもう一つは企業の特に大手に勤めている方に起こる症状です。
あまり社内でも競争がない環境や、将来的にも安泰で頑張らなくても生きていけると言った感覚から働く気がうせてしまいぶら下がり社員になっていたり、だらけ切っている、危機感を失ってしまっている状態が大企業に勤める方の大手病です。
筆者もこっちになりかけて危機感を感じたので退職しましたが、もしかしたらこちらの方が危険性は高いかもしれません。
以下のようなポイントが企業勤めの方の大手病です。
自分の企業はつぶれないと思っている
些細なミスが増えてきた
向上心がなくなった

就活時の大手病のリスクと対策
まずは就活時の大手病について触れていきます。新卒の方は特に注意して読んでください。
就活時に大手に拘り過ぎると盲目的になってせっかくのチャンスを失ったり、危険に気付かなくなるリスクがあります。どういったリスクがあってどう対応すればいいかを見てみましょう。
大手は人気なのでそもそも入社困難
大手企業で名の知れている企業だと希望者も多く入社難易度が爆発的に高くなります。
中には高学歴の方や特殊な経歴を持つ方、難関資格保持者なども受けるためよっぽど優れた人間やアピールポイントを持っていないと入社は困難でしょう。
大手だけに目を向けて複数社受けたけどどれも受からず、最終的に内定がなくて留年を余儀なくされた友人も居ました。
留年や既卒で就活をするとさらに難易度は上がり良い企業に入りづらくなってしまいます。そういった状況を防止するためにも、自分の身の丈に合った企業を受けたり、滑り止めにいくつか受けたりと言ったリスク管理をしておきましょう。
大手という名前に釣られてブラック企業に入ってしまう
全国的に知れ渡っている大手企業=必ずホワイト企業とは限りません。
従業員数数万人でもブラック企業は普通にあり得ます。
某飲食チェーン店や某広告会社では過労自殺者が出たのもニュースに新しいですよね。
筆者の先輩でも誰もが知るような建設会社に入社しましたが、1年持たずに転職していったので大手=勝ち組などと思っているならその考えはさっさと捨てたほうが良いですよ。
優良の中小企業の可能性を見落とす
世の中には大手企業でなくても優良なホワイト企業が多数存在しています。
筆者も名前的にはあまり知られていない地方の企業で働いていましたが、平均収入は大手企業と負けず劣らずでボーナスに関しては1回で額面7桁近い額を入社3年目にしていただいておりました。それでいて残業もほぼ0とまさに天国でした。
流石に会社の名前までは出せませんが、業種的にはBtoBの素材メーカーで、あまり知られていませんがそういった穴場はたくさんあるので視野を広げてみましょう。
因みに私の勤めていた企業もそうでしたが、知名度の低い優良企業はいつでも求職者を探しています。
大手企業に受からず内定がもらえなかった、慌てて入ったけどブラック企業だったという方が幸せになるチャンスはいくつでもあるのでまずは行動しましょう!

企業に勤める方の大手病のリスクと対策
次に企業勤めで、状況が良く向上心がなくなってしまった場合、ぬるま湯につかりすぎて危機感を失っている人向けの内容になります。
名前に大手病とありますが、大手企業だけでなく中小企業でも優良企業・ぬるま湯企業ではこの症状にかかる方がいます。
現状に満足してしまう
大手企業を始めとし、日系企業はリストラがまずなく、年功序列のためあまり頑張らなくてもそこそこ給料が増えていき、年齢が同じであれば成果を出してもあまり差がつかないこともあります。
そうすると向上心が失われ、なぁなぁでやっていこうという考えが芽生え、このままでいいかと言った錯覚に陥ってしまいます。
しかし現状に満足し一度だらけてしまうと再び頑張るのが困難になるのが人間です。
常にチャレンジすることをあきらめず野心を持ち、常に継続して自分を磨いていくことでいざというときに対応できます。
資格取得、スポーツ、セミナー、副業等視野を広げてみると頑張っている方が多くいらっしゃり、だらけていた人にとっては非常に良い体験になるので一度覗いてみましょう。焦燥感に駆り立てられこのままじゃまずいという気にさせてもらえます!
最近では簡単に技術を売り買いするサイトもあります。
詳しくは以下で紹介しているので、目を通してみるだけでも刺激になりますよ!
些細なトラブルを起こす
始めて働き始めたころの緊張状態をなくし惰性で作業を行うとトラブルが起こり、小さなトラブルが積み重なって取り返しのつかない事故が起こる・・・なんてこともあります。
筆者と同じ業界の企業では気の緩みから従業員が機械トラブルを引き起こし腕を失った、粉塵爆発を起こし数人がけがをしたというニュースも年に1度~2度聞きます。
こういった大きなトラブルも元はと言えば適当にやってもクビにはなるまいと言った怠惰から引き起こされた事故です。
特に現場作業は危険と隣り合わせで、将来よりも明日が危ない事もあるので、改めて気を引き締めましょう。
必ずしも安定とは言い切れない
大手企業が100%安定とは言えません。シャープや東芝と言った大手企業も一気に経営不振になり潰れこそはしなかったものの、大量の希望退職者を募集し一気に人員削減をしていました。
しっかりとした技術を持っていた人は早急に転職先を決めていきましたが、今まで会社にしがみついていた人は最後まで無様にしがみ付き何とか保身しようと頑張っていたそうです。
せっかくいい企業に入ってもだらけてしまい最後は会社にしがみつかないといけない・・・そんな生活はみじめですよね。
いかに生涯雇用と言えど、絶対安定は無いので常に技術や知識をインプットする癖をしましょう。
筆者も毎年何かしらの資格を1~2つ取るようにしていますし、色んな人と触れ合い人脈を増やしたり新しい事に挑戦したりしています。このサイトを作るに至った経緯もそういうところにあります。
現状に満足せず、常に最悪を考えて最善を尽くす。これはどこにいても忘れてはいけません。

まとめ
人をダメにしてしまう大企業病。どのようなリスクがあるか予め把握し、対策を立てておくことで簡単に克服できる症状です。
決して高望みをし過ぎず、かといって現実に満足しきらない様に、常に頑張れば達成できるような目標を持ちながら継続して働き続けたいものですね。
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